マレーシア研修を通して得た沢山のこと
小山 りょう
医学部看護学科第4学年(渡航当時)
渡航情報
国名
マレーシア
大学名(機関名)
マレーシア国民大学
渡航期間
2024年4月21日~2024年5月4日
費用総額
約20万円
補助金
あり(滋賀医学国際協力会 海外渡航助成7万円)
謝辞
公益財団法人 滋賀医学国際協力会
今回の留学で資金面を援助していただきました滋賀医学国際協力会様に御礼申し上げます。
—— 海外へ行こうと思ったきっかけは?
大学生のうちに留学をしてみたかったというのが素直な動機です。そして、座学では知ることが出来ない海外の医療現場を肌で感じ、日本で看護を行う上で何か活かすことは出来ないかと考え、ワクワクすることに挑戦しようと思い、参加しました。
—— 留学準備の中で特に気を付けたことは?
体調管理に必要な薬を持っていくことです。慣れない海外生活を2週間送るため、万全な体調で生活したいと思い、自分の体にあったものを持っていきました。2週間のうちに少し体調を崩したこともあり、薬を持って行ったことは正解だったと思います。また、寮生活をするとのことだったので、ダニよけや虫除け、新しいシーツなども持っていきました。荷物にはなりますが、これも持って行って正解でした。
—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修内容)
- HPKK(小児病院)、解剖博物館、寄生虫博物館、細胞両方センター、自己細胞療法センター、放射線療法センター、小児科デイサービス(イスラム教徒専用)、骨髄移植病棟の見学、訪問看護同行
- 講義(マレーシアの看護、マレーシアの在宅看護、小児のロールプレー)
- 婦人科・泌尿器科の病棟見学、整形外科病棟(マレーシア国民大学の看護学生のシャドーイング)
事前に研修したい内容を聞かれたので、自分の興味のあることを研修内容に組み込んでもらえました。
—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修以外)
マレーシア国民大学の生徒会に所属する看護学生達と沢山遊びました。平日は、夜、大学近くの屋台で食事をしたり、学食を食べたり、寮のご飯を食べたり沢山お話しました。担当してくれていた先生がとても陽気で素敵な方だったので、車で夜ご飯に出かけたりもしました。
また、休日は、マレーシアの学生が、私たちがしたい事を聞いてくれていたので、その要望を盛り込みながら沢山観光させてくれました! 具体的には、モスクや、セントラルマーケット、ショッピングモール、ツインタワー、水族館、ボーリング、朝市、クルージングなどを観光しました。
—— 海外へ渡航したことで、得たものはありますか?
宗教という一つの価値観の大切さです。日本で過ごしていると、日々の生活の中で宗教を意識することは少ないですが、マレーシアはイスラム教色がとても強い国で、断食をしたり、食べてはいけない食べ物があったり、肌を隠して生活したりと、宗教が生活に占める割合がとても大きく、切っても切り離すことの出来ないものであると学びました。また、その学びから、看護をするにあたり、自分の固定概念で患者さんに関わるのではなく、その人の価値観に着目し、看護を行って行く必要があるという学びを得ることが出来ました。
—— 今後、海外へ行きたいと思っている学生さんへメッセージをお願いします!
私は、強い志があって海外留学をしようと思った訳ではありませんが、実際に留学に行き、日本では経験することの出来ない体験を沢山することが出来ました。もし少しでも迷っているのであれば、挑戦することをおすすめします。
留学で得ることが出来た経験は今後、看護だけではなく、日常生活をするにあたって、とても貴重な経験となること間違いありません。