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興味のあった東南アジア医療と
医学英語の知識を習得
藤原 翔真
渡航情報
国名
マレーシア
大学名(機関名)
マレーシア国民大学
渡航期間
2023年8月19日~2023年9月3日
費用総額
約20万円
補助金
あり(滋賀医学国際協力会 海外渡航助成)
—— 海外へ行こうと思ったきっかけは?
滋賀医科大学へ入学する前から医学科3年次に海外研究室配属があることを知っており、入学できた際にはぜひ参加させていただきたいと考えていました。特に東南アジア地域への医療派遣について興味があり、将来的な観点からも一度現場の臨床現場を見学してみたいと考えたのもきっかけの一つです。
—— どうしてこの国を選びましたか?
①でも述べたように東南アジア地域の臨床現場の見学について興味があったのですが、その条件に合う協定校にマレーシア国民大学とベトナムのダナン病院がありました。自分は英語の勉強も同時に出来たらと考えていたので、より広範に英語が用いられているマレーシア国民大学を選択しました。
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—— 留学準備の中で特に気を付けたことは?
事前に過年度の報告書を見ていて医学英語力を身につけておくべきとのアドバイスが多数あったため、少しでも医学英語について勉強していくようにしました。またマレーシアで使用されている充電規格やイスラム圏でのマナーなどについて事前に調べておくことは必要だと思います。
—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修内容)
マレーシア国民大学では2週間救急部での見学実習を行いました。救急部教授から施設について説明を受けたり、外来における初療室での対応の様子を見学したりしました。そのほかにも大学院生との公衆衛生などに関するカンファレンスや現地医学生のECGに関する講義に参加する日もありました。
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—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修以外)
海外渡航期間中には教授と食事に行ったり現地の学生とクアラルンプールの観光に行ったりしました。救急部の教授は非常にフランクな方でマラッカにあるご実家まで連れて行ってくださったり、ご親戚の方の結婚式に連れて行っていただいたりと、とても充実した期間を過ごすことが出来ました。マレーシア国民大学の救急部では世界各国から研究者を受け入れており、様々な国の医師と出会うことができると思います。僕自身もマレーシアでフィリピン人医師と出会い、一緒に観光に出かけたりすることもできました。
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—— 海外へ渡航したことで、得たものはありますか?
海外渡航を経験したことで自分自身の視野が広がったとともに、英語力の欠如を痛感しました。特に医学英語については勉強不足だった点も否めませんが、同年代の学生たちは皆英語でコミュニケーションを取っており、自分も大いに刺激を受けました。また大学院生の方とのカンファレンスでは質疑応答が非常に盛んに対話形式で行われており、双方向的なコミュニケーションが魅力的でした。自分も同様に質疑に参加することの大切さを感じることができました。
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—— 今後、海外へ行きたいと思っている学生さんへメッセージをお願いします!
海外渡航を少しでも検討している人はぜひ勇気を出して参加してほしいと思います。大学入学前から参加を希望していた僕自身も、参加を迷う時期は正直ありました。しかしながら実際に参加してみると現地の方も皆優しく、これは参加して良かったなと感じることしかなかったです。僕自身も言語の面ではうまくやっていけるのか不安に感じることがありましたが、実際に渡航を経験してみると意外となんとかなるものだなと感じました。学生であるこの時期だからこそ長期間海外に滞在できる余裕があるのだと思うので、少しでも興味がある人はぜひ一歩踏み出して海外渡航を経験してみてほしいと思います。みなさんの海外渡航が充実したものとなることを祈念しています。
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