クロアチアでの研修
川﨑 凜大
医学部医学科第3学年(渡航当時)
渡航情報
国名
クロアチア共和国
大学名(機関名)
スプリト大学
渡航期間
2024年9月1日~2024年9月14日
費用総額
約40万円
補助金
あり(滋賀医学国際協力会 海外渡航助成10万円)
謝辞
公益財団法人 滋賀医学国際協力会
今回の留学で資金面を援助していただきました滋賀医学国際協力会様に御礼申し上げます。
—— 海外へ行こうと思ったきっかけは?
英語が好きだったので、英語を使う環境に身を置いてみたかったからです。また、国内にいても夏休みは研究室配属をしないといけなかったので、どうせなら普段なら出来ないようなことをしてみたかったのも理由の一つです。
—— どうしてこの国を選びましたか?
ヨーロッパの国の中でも、比較的治安が良好で、物価もそこまで高くなく、研究室の紹介文に興味を持てたからです。
—— 留学準備の中で特に気を付けたことは?
スリなどの被害に合わないように、貴重品を入れておくための別のバッグを用意したり、クレジットカードも場所によって使える種類が異なることを考慮して二つ持ったりするようにしました。渡航目的や滞在場所を入国時に聞かれても英語で答えられるようにしておきました。
—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修内容)
研修では、病理や分子生物学の研究室を見学させていただき、知見を深めることが出来ました。ミクロトームやクライオスタット、蛍光顕微鏡など普段は研究室に行ってはいない私からするととても新鮮なものでした。また研究室のみでなく病院の見学も行うことができました。染色体異常を調べる検査室を訪れ、診療科では主に循環器科の見学を行いました。ダウン症やディジョージ症候群の染色体など、授業で習った知識が役に立つ場面もありました。僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipの手術を見学することも出来ましたが、手術を見るのは初めての経験だったのでとても印象に残っています。
—— 海外で具体的に何をしましたか?(研修以外)
研修のなかった週末には、主に観光をしていました。近くの島を訪れたり、非常に歴史のある旧市街を訪れたりしました。特に旧市街では300年頃から続いている街並みを見ることができ、とても歴史を感じることが出来ました。食事も、最初は口に合わなかったらどうしようかと心配していましたが、ほとんどのものはとてもおいしく、杞憂に終わりました。
また、研修の終わり頃にはお世話になった研究室の方々とご飯を食べに行くこともありました。とても優しい方ばかりで別れるのが惜しかったです。
—— 海外へ渡航したことで、得たものはありますか?
一番心配していたことは私の話す英語が通じるかどうかということでしたが、実際に話してみて、多少の文法の間違いがあっても言いたいことは汲み取ってくれるということを感じました。文法一つ一つを気にするよりも、言いたいことを伝えようという気持ちが大事なんだと感じることができ、英語への考え方が変わりました。他にも仕事に対する考え方など日本との大きな違いにも触れることができ、いい経験になったと思います。
—— 今後、海外へ行きたいと思っている学生さんへメッセージをお願いします!
研究室配属で海外に行く場合、医学英語をよく勉強しておくべきだと思います。私も、専門用語を英語で言われて分からなかったという場面が何度かありました。もちろん分からなければ質問すると教えてもらえますが、分かっている方がスムーズに研修を受けることができ、理解を深めることができるのでおすすめです。緊張、不安に感じることも多々ありましたが、それ以上に行ってよかったと思えたので、少しでも興味のある人にはぜひ考えてみてほしいと思います。